サザビーズで別の“ピンク オン ピンク”の1518が出品されたというニュースをお届けしたのは、それほど前のことではない。半年も前の2021年12月、サザビーズ・ニューヨークは、コレクターのエリック・クー氏が「史上最高のパテック フィリップ」と言い、パテックの専門家ジョン・リアドン氏が「定義に値する聖杯」と評した時計を競売にかけたのである。その1518は結局、957万900ドル(約12億2950万円)という驚異的な価格で落札され、オークション史上5番目に高額な時計、2021年のオークションでの最高落札価格の時計、サザビーズで落札された腕時計の世界オークション記録、オークションに出品されたヴィンテージウォッチとしてはポール・ニューマンのロレックス「ポール・ニューマン」デイトナ、有名なステンレススティール製のRef.1815に続く史上3位の価格となったのだ。
さて、この例はどうだろう? 月曜日に販売されるロット2008は、ピンクゴールドのケースにピンクの文字盤を組み合わせた“ピンク オン ピンク”のRef.1518として確認されている14本のうちの1本だ。1518は、2499の歴史的な前身であり、世界初の連続生産された永久カレンダー・クロノグラフ腕時計だった。このモデルは10年余り生産されたが、281本しか確認されておらず、そのほとんどがイエローゴールドのケースだ。ピンクゴールド製は58本のみで、通常のシルバーの文字盤ではなくピンクの文字盤を備えていたのは、14本のみと言われている。
皮肉なことに、このモデルは2008年にクリスティーズ・ジュネーブで公開され、84万3000スイスフランで落札されている。14年後の現在、この時計のエスティメートは、は800万~1600万香港ドル、日本円で約1.3億~2.6億円だ。
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